AppSheet におけるフォーマットとは
フォーマットとは「決まった形式に整えること」です。
AppSheet で日時などの文字列をフォーマットするには、「TEXT関数」を利用します。
TEXT関数では「フォーマット書式」を利用して、形式を指定します。
TEXT関数
ここでは、文字列をフォーマットする TEXT 関数についてご紹介します。
第二引数としてフォーマット書式を指定する方法と、指定しない方法があります。
第二引数としてフォーマット書式を指定しない場合は、TEXT関数がフォーマット書式を自動で推測してフォーマットを行います。フォーマット書式は列の値などのアプリ側の設定や、ユーザーが利用しているデバイスの設定に依存します。数値の形式を統一したい場合などに利用します。
TEXT関数が真価を発揮するのは日時のフォーマットです。
第二引数としてフォーマット書式を指定することで、日時のフォーマットを行うことができます。
日時のフォーマットとは例えば、「2023/01/02 03:04:05」という日時を「2023年1月2日 3時4分5秒」という書式に変換することです。
この変換を行うには TEXT("2023/01/02 03:04:05", "YYYY年M月D日 H時M分S秒") のようにします。
この "YYYY年M月D日 H時M分S秒" のような文字列でフォーマットを指定します。YYYY や M のような記法をフォーマット書式と言います。
TEXT関数の注意点として、第二引数としてフォーマット書式を指定する場合は、第一引数は日時の値である必要があります。数値をフォーマット書式を指定してフォーマットすることはできません。
フォーマット書式
TEXT関数のフォーマットで利用できるフォーマット書式の一覧は以下の通りです。
表ではフォーマット書式と、その説明、例には "2023/01/02 03:04:05" という値をTEXT関数でフォーマットした際の結果を示しています。
ちなみに、例の日付である、2023年の1月2日は月曜日です。
表:AppSheet のフォーマット書式一覧
フォーマット書式
|
説明
|
例:"2023/01/02 03:04:05"
|
YY
|
年の2桁表記
|
23
|
YYYY
|
年の4桁表記
|
2023
|
M
|
月の短縮表記
|
1
|
MM
|
月の2桁表記
|
01
|
MMM
|
月の名称の短縮表記
|
Jan
|
MMMM
|
月の名称の正式表記
|
January
|
D
|
日の短縮表記
|
2
|
DD
|
日の2桁表記
|
02
|
DDD
|
曜日の短縮表記
|
Mon
|
DDDD
|
曜日の正式表記
|
Monday
|
H
|
時の短縮表記
|
3
|
HH
|
時の2桁表記
|
03
|
M
|
分の短縮表記
|
4
|
MM
|
分の2桁表記
|
04
|
S
|
秒の短縮表記
|
5
|
SS
|
秒の2桁表記
|
05
|
AM/PM
|
時間が午前か午後か
|
"AM"
|
A/P
|
時間が午前か午後か
|
"A"
|
月(Month)の M と分(Minute)の M の違いは文脈で判断されます。H の後や S の直前に配置されている M は分を表すものとして解釈されます。
フォーマットで「AM/PM」または「A/P」が与えられた場合、時(Hour)は12時間表記になります。それ以外の場合は24時間表記になります。
表に掲載されていない文字をフォーマットとして入力した場合は、そのまま出力されます。そのため、ハイフン ( - )、スラッシュ ( / )、コロン ( : ) の他にも「年」「月」「日」のような日本語も利用して、好きなフォーマットに変換することができます。
まとめ
本記事では AppSheet におけるフォーマットについて解説しました。
初学者の方・アプリ開発をより発展的に使っていきたい方は参考にしてみてください。
その他の AppSheet 関数に関する詳しい記述は、弊社出版中の書籍付録でもご確認いただけますのでぜひ併せてご覧ください。
ノーコードツール Google AppSheet 標準アプリ開発入門
AppSheet に関する実績やサービス詳細、価格表等についてもっと詳しく知りたい場合は、資料もご用意しておりますのでお問い合わせください。