Gemini へのファイルアップロード機能
https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/08/upload-documents-into-gemini-for-insights-and-analysis.html
Google Workspace の Gemini Business、Enterprise、Education、Education Premium のライセンスを持つユーザーは、Google ドライブ またはローカルから Gemini に様々なファイルをアップロードできるようになりました。アップロード可能なファイル形式は、ドキュメントファイル (TXT、DOC、DOCX、PDF など)、データファイル (XLS、XLSX、CSV など) など多岐にわたります。
この機能により、ユーザーは Gemini を活用して、データ分析、ドキュメント整理、パーソナライズされた情報取得などが可能になります。例えば、データシートをアップロードすることでデータ分析を容易にしたり、ドキュメント をアップロードすることで整理や理解、作成のサポートを得たりすることができます。
ただし、アップロードできるファイルはユーザーが自分で所有または共有されているファイルのみで、1度に最大10個、各ファイルのサイズは最大100MBまでとなっています。また、ユーザーが Gemini をコアサービスとして使用する場合、アップロードされたファイルやチャットは人間のレビュー担当者に見られることはなく、生成 AI モデルの改善にも使用されないとしています。
この変更は、即時リリースおよび計画的リリースドメインで 2024 年 8 月 27 日から最大 3 日かけて展開され、Gemini Business、Enterprise、Education、Education Premium アドオンを利用している Google Workspace ユーザーが使用できます。
Gemini の新機能:カスタム Gems と Imagen 3
カスタム Gems
Gemini の AI 機能も強化されました。Gemini Advanced および Gemini for Google Workspace 契約ユーザーは、カスタム Gems を作成できるようになりました。Gems は、Gemini をカスタマイズして、任意のトピックに関する独自の AI エキスパートを作成できる機能です。ユーザーは Gems の説明を記述して名前を付けるだけで、いつでも好きなときにチャットできます。
Gems を使用すると、専門家のチームを作成して、難しいプロジェクトを検討したり、今後のイベントのアイデアをブレインストーミングしたり、ソーシャル メディアの投稿に最適なキャプションを作成したりできます。また、Gems は詳細な一連の指示を記憶できるため、面倒で反復的なタスクや難しいタスクにかかる時間を節約できます。
Gems の利用方法
Gemini Advanced、 Gemini for Google Workspace Business、Enterprise のいずれかのサブスクリプションをお持ちの場合は、Gemini 内で Gems の作成を開始できます。
すでに作成された Gems はそのままチュートリアル画面から利用が可能です。
カスタム Gems を利用するには、作成したい Gems の役割と、どのような回答をしてほしいかを具体的に記述します。例えば、筆者は「敏腕BtoBマーケター」の役割の Gems を作成しました。
プレビュー画面で実際にプロンプトを出した際の回答を確認することが可能です。
カスタム Gems を使うことであなた専用の生成AIアドバイザーが良き相談相手となります。
Imagen 3
https://deepmind.google/technologies/imagen-3/
Gemini Advanced、 Gemini for Google Workspace Business、Enterprise のいずれかのサブスクリプションをお持ちのユーザーは、最新の画像生成モデルである Imagen 3 を利用できるようになりました。Imagen 3 は、画像品質の新たな基準を確立し、ほんの数語で画像を生成します。Gemini に、写真のようにリアルな風景、テクスチャのある油絵、気まぐれなクレイアニメのシーンなど、さまざまなスタイルの画像を作成するよう依頼することもできます。
引用::https://blog.google/products/gemini/google-gemini-update-august-2024
Imagen 3 は、安全対策が組み込まれた高度な画像生成機能を備えており、Google の製品設計原則に準拠しています。また、AI 生成画像に透かしを入れるツールである SynthID を使用しています。
まとめ
今回の Gemini のアップデートは、ファイルアップロード機能が追加され、特定の Google Workspace ユーザーは、ドキュメントやデータファイルを Gemini に直接アップロードして、分析や要約、情報取得などに活用できるようになりました。さらに、AI機能も強化され、カスタム Gems の作成や、最新の画像生成モデル Imagen 3 の利用が可能になりました。これらのアップデートにより、Gemini はさらにパーソナライズされたAI体験を提供し、ユーザーの生産性向上を支援します。
Gemini の活用方法がわからない、組織への定着にお悩みの方もご安心ください。吉積情報では、Gemini をはじめとする生成AIの活用に関するご相談を承っております。業務効率化や新たな価値創造に向けて、ぜひお気軽にお問い合わせください。