森田 嶺

Gemini for Google Workspace でユーザーの利用状況を確認する方法

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Gemini for Google Workspace は Google が提供するビジネス向けAIアシスタントです。ユーザーはこのAIアシスタントの力を借りることで、現在行っている業務の生産性を飛躍的に向上させることができます。

このツールの導入を促進する経営者やIT部門の責任者としては、ツールを導入したことで、どの程度活用が進んでいて、どのように生産性が向上したのか確認したいと思うのではないでしょうか。この記事では、 Gemini for Google Workspace の利用状況ログを確認する方法(2024/6/30現在)について説明します。

Gemini for Google Workspace の簡単な概要

前述した通り、 Gemini for Google Workspace は、Google Workspace ユーザー向けに提供されるAIアシスタントツールです。 Google の強力なコラボレーションツールである Google Workspace を利用するユーザーに対して、AIアシスタントはさらなる業務効率化とデータ活用を支援します。ユーザーはAIアシスタントのサポートを受けることで、これまで以上に高速に成果物を生み出すことができるようになり、 さらに Google Workspace の強力なコラボレーション機能を掛け合わせることで、チーム全体の生産性を大幅に向上させることができます。

Gemini for Google Workspace で確認可能なログ

Gemini for Google Workspace の利用状況を確認するための機能は、現在β版として Google Workspace の管理者向けに提供されています(アドオンを購入している Google Workspace ドメイン限定の機能)。現在提供される機能はまだまだ限定的な情報しか確認ができないステータスで、具体的には以下の項目を過去28日間で確認することができます。

確認可能なデータ

説明

割り当て済みのライセンス数

Gemini for Google Workspace のアドオンが割り当てられたユーザー数を日毎に集計し、表示する

アクティブユーザー数

Gemini for Google Workspace を利用するユーザー数を日毎に集計し、表示する

利用ログによって管理者が得られるインサイト

現在、 Google Workspace の管理者が本機能で得られるインサイトとしては、「 Gemini を割り当てたアカウントが過去28日間で、何日間利用されているか」という情報に限定されており、「具体的にどのような機能が利用されているのか」等、細かいログは取得することができません。管理者はこのログ(日毎のアクティブユーザー数)を参考に、 Gemini アドオンの購入数の増減を意思決定することができますが、それ以上の判断を行うような情報を現状は得ることができません。

Gemini の利用状況を確認する方法

Gemini for Google Workspace の利用状況を確認する手順について説明します。

  1. Google Workspace 管理コンソールにアクセス
  2. 左メニューから[生成AI]-[Gemini レポート]を選択
  3. ユーザーの利用ログを確認する

大前提として、 Gemini の利用ログを確認するには、 Google Workspace の管理コンソールにアクセスする権限が必要になります。権限がない場合は、 Gemini for Google Workspace のログを確認することはできません。

管理コンソールにログインしたら、左メニューから「Gemini レポート」をクリックします。

Gemini レポート画面にアクセスしたら、「Gemini for Google Workspace で確認可能なログ」で説明したログを過去28日まで遡って確認することができます。

利用ログのダウンロード方法

Gemini の利用状況ログは、閲覧だけでなく、ダウンロードすることも可能です。利用状況ログをダウンロードする手順は以下の通りです。

  1. ダウンロードボタンをクリック
  2. ファイル形式の選択とダウンロードの実行
  3. ダウンロードファイルが生成されたらファイルを開く
  4. 利用ログの確認

Gemini レポート画面にアクセスし、「利用状況グラフ」の右上にあるダウンロードボタンをクリックします。

ダウンロードするときに選択可能なファイル形式は、以下の通りです。今回は「 Google スプレッドシート」を選択し、「ダウンロード」リンクをクリックします。

  • Google スプレッドシート
  • CSV

「ダウンロード」リンクをクリックすると、利用ログのファイルへの書き込みがスタートします。ファイル生成が完了すると、「 Google スプレッドシートで開く」リンクからファイルを開くことができます。

ファイルを開くと、「Gemini for Google Workspace で確認可能なログ」で説明した2種類のログを日毎に確認することができます。

生成AIツールなら「WorkAIzer (ワークアイザー)」もおすすめ!

WorkAIzer とは吉積情報株式会社が提供する法人向けAIチャットサービスです。WorkAIzer は Google Workspace ユーザー向けに開発された「使いやすさ」と「セキュリティ」に特化した生成AIチャットサービスで、 Gemini だけでなく、 GPT-4 や Claude 等、複数のLLMをサポートします。契約するお客様は利用するLLMと直接契約せずに、WorkAIzerを通して、複数の生成AIを利用可能です。WorkAIzer の詳細はコチラのページをご参考ください。

ユーザーの利用ログをダウンロード可能

WorkAIzerでは、ユーザーの利用ログ(プロンプト情報)をダウンロードすることが可能です。ダウンロードしたログから、ユーザーのプロンプト用途に対して傾向分析等を行うことができます。プロンプト情報はお客様の資産、機密情報であり、サービス提供元から閲覧することはありませんが、将来的にはお客様のクラウド環境に保存先を限定する機能もリリース予定です。

ユーザーの利用状況も確認可能

現状の Gemini for Google Workspace の利用状況ログにはない機能として、WorkAIzer にはユーザーの細かい操作の利用状況を提示する機能が備わっています。本機能は、WorkAIzerのお客様がより詳細なインサイトを得られるように今後も継続的にアップデートを続けていく予定です。ユーザーのプロンプト用途の傾向から、ユーザー平均の利用数等、利用促進に繋げることができるような情報を提供していきます。

まとめ

今回紹介したログ機能は、まだβ版の段階であり、今後はさらなるアップデートが期待できます。より詳細なログが取得できることができれば、管理者はユーザー向けのトレーニングや利用促進のための指針を得ることができるようになります。

詳細なログを確認・分析したい、もしくは生成AIのコスト最適化を図りたい場合は、WorkAIzer というサービスもオススメです。WorkAIzer は利用者のフィードバックを重要視しており、ユーザーと一緒にサービスの品質や満足度を高めていきたいと考えています。 Gemini for Google Workspace と WorkAIzer  をユーザーのリテラシーによって併用することで、全体の生産性を高めることも可能です。WorkAIzer にご興味がある方はコチラからトライアルの申し込みを行ってみてください。

コラボラボでは、今後も Gemini for Google Workspace のアップデート情報を追いかけていきますので、気になる方はコラボラボをブックマークいただけると幸いです。

森田 嶺
森田 嶺
大学卒業後、 AWS や Google Cloud 等、主にクラウドを基盤とした新規サービス開発の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、 Google Cloud を活用した自社サービスの開発に従事。現在、 Google 等が提供する生成AIを活用したサービスを開発中。
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