SharePoint とGoogle Drive を徹底比較!
SharePoint とは
SharePoint は Microsoft 365が提供する情報共有ツールです。
利用すれば、ユーザーはファイルをアップロードして管理することができます。複数のユーザーが同時にファイルを編集することも可能です。
また、SharePointはポータルサイトの機能も提供しており、組織内での情報共有やコミュニケーションのハブとして利用することも可能です。
SharePointにはクラウド版とオンプレミス版があり、企業のニーズに応じて選択できます。
Google Driveとは
Google Drive は Google が提供する、オンラインストレージサービスです。
ユーザーはファイルをアップロードし、管理することはもちろん、大量ファイル格納にも適しています。また、さまざまなデバイスからアクセスしてファイルの編集を行ったり、チーム内のメンバーとの間でファイルを共有したりすることも可能です。
Google Drive はクラウド版のみ提供されており、場所を選ばずにデータへアクセスできる柔軟性を提供しています。
SharePoint と Google Drive それぞれの機能を比較
項目
|
SharePoint
|
Google Drive
|
主な用途
|
社内ポータル、ドキュメント共有、ワークフロー
|
ファイル共有、ストレージ、オンライン編集
|
無料プラン
|
5GB
|
15GB
|
ストレージ容量
|
1 TB および購入ライセンスあたり 10 GB(プランによって異なる)
|
法人向けサービス Google Workspace のストレージ容量は 30 GB~ 5 TB× エンドユーザー数 ※プランによって異なります 詳細はこちらをご確認ください。
|
ファイル共有
|
詳細なアクセス権限設定
|
簡単な共有リンク作成
|
バージョン管理
|
詳細なバージョン履歴
|
シンプルなバージョン履歴
|
セキュリティ
|
Microsoft 独自のセキュリティ機能
- オンプレミス型・クラウド型
- Microsoft Azureのセキュリティ基盤(クラウド型)
- 企業のニーズに合わせた選択が可能
- Microsoft がインフラ管理やセキュリティ責任を負うが、線引きが複雑になる場合もある(クラウド型)
|
セキュリティ文化が根付いた Google 独自のセキュリティ機能
- クラウド型のみ
- Google のセキュリティ基盤
- 全てのインフラ管理やセキュリティ対策・責任を Google が一元的に担う
- 運用負荷が軽減され、最新セキュリティ対策が常に適用される
|
使いやすさ
|
慣れるまで複雑
|
比較的操作がシンプル
|
料金
|
Microsoft 365 との連携
|
Google Workspace との連携
|
SharePoint と Google Drive それぞれの機能を見ていきましょう。
SharePoint の機能
SharePoint では組織内のメンバーを中心に、文書やデータを簡単に共有できます。
また、社内ポータルやワークフローなど、文書共有以外の機能も揃っています。無料版では、5GB の容量が用意されており、有償プランを選択すれば増やすことが可能です。
ファイルを共有するためには、細かなアクセス権設定が必要となるため、Windows の標準機能や Sharepoint の操作に慣れていないと設定が難しいなど多少ハードルが高い面もあります。使い慣れれば簡単ですが、細かな設定が必要なため、慣れるまでに時間がかかることが多いです。
Google Drive の機能
Google Drive は、ファイル共有、ストレージ、オンライン編集などの機能を提供する、オンラインストレージサービスです。
無料プランでは 15GB が用意されています。また、有料版の法人向けサービス Google Workspace では 30GB 以上の容量を中心にプランを選択できます。
ファイル共有も簡単で、利用者は直感的な操作と少ないステップで、共有できます。
また、バージョン履歴もシンプルなため、戻したい版に簡単に戻せるのも特徴の一つです。
また、Google は全従業員を対象として、強固で包括的なセキュリティ文化を作り上げています。Google Drive もその中で稼働しているため、セキュリティ面でも安心です。
SharePoint とGoogle Drive それぞれのメリットを比較!
SharePoint とGoogle Drive それぞれのメリットを見ていきましょう。
SharePoint のメリット
Sharepoint の主なメリットとして、以下があります。
- Word・Excel の M365 (旧 Office ソフト)との互換性があること
SharePoint は Microsoft Office製品、特に Word や Excel との高い互換性を持っています。そのため、アプリケーションで作成されたドキュメントを直接 SharePoint 上で開き、編集することができます。ドキュメントのフォーマットが崩れることがないため、効率的に作業できます。
- Microsoft 365 間での連携に優れている
SharePoint は Microsoft 365 のサービスの1つとして提供されているため、シームレスな連携を実現します。例えば、OutlookやTeamsと連動してデータ共有や作業を効率的に行えるでしょう。
Google Drive のメリット
- 直感的な操作が可能
Google Drive は直感的な操作が可能です。誰でも簡単に、ファイルのアップロード、管理、共有ができるように設計されています。これにより、IT 知識に不安がある従業員でも効率的に作業を進めることが可能です。
- Google Workspace の機能連携に強い
Google Drive は Google Workspace に搭載されています。そのため、Google Drive 上で直接スプレッドシートやドキュメントのアプリケーションを開いて文書や表計算を作成、編集も可能です。ファイルは自動的にクラウドに保存され、どこからでもアクセスできるため、作業の柔軟性が向上します。
SharePoint とGoogle Drive のデメリットを比較!
ここからは、SharePoint と Google Drive のデメリットを紹介します。
SharePoint
- 慣れるのに時間がかかる
SharePoint は、初心者にとっては直感的に操作が難しいと感じることがあります。ファイル共有だけでなく、ポータルサイトやワークフロー機能があることは便利ですが、直感的な操作が難しいため、慣れるまでに時間がかかるでしょう。これからSharePoint に初めて触る従業員は、事前トレーニングが必要でしょう。
- Microsoft の独自用語が使われている
SharePoint は Microsoft 社特有の用語が使われています。例えば、「サイトコレクション」や「リスト」など、一部の方にとって身近に感じられない言葉も出てくるかもしれません。そのため、利用する前に、用語の意味や使い方を理解することが重要です。
Google Drive
- クラウドサービスのためオンプレに比べると保存に時間がかかることも
Google Drive はクラウドベースのストレージサービスのため、利用にあたってインターネット速度に依存します。そのため、オンプレミスのストレージと比較すると、通信環境によっては、ファイルのアップロードやダウンロードに時間がかかる場合があるかもしれません。
- アクセス権設定に注意が必要
Google Drive は直感的な操作ができて便利ですが、アクセス権の設定も簡単なため、意図しないユーザーがデータにアクセスできる状況を生じさせることがあります。不要な方には共有させないなど、適切なアクセス管理と共有設定が重要となります。
Google Drive をもっと便利に活用しよう!
本記事では、SharePoint と Google Drive を比較しました。
SharePoint とGoogle Drive 、どちらにもメリット・デメリットがあるため、それぞれ比較して自社に適したサービスを選びましょう。
SharePoint は Microsoft 365 の機能のため、普段から Teams や Outlook を使用している企業にはおすすめですが、複雑な設定などもあり、慣れるまでに時間がかかる傾向にあるため、IT が不慣れな方は Google Drive を使うことをおすすめします。
Google Drive はオンラインストレージ機能に優れているサービスです。Sharepoint のようにサイトを構築したい場合は、Google Workspace を利用することで機能拡張可能です。 Googe Workspace を使えば、Google Drive に保管されているデータを効果的に管理し、共同作業をスムーズに進められるでしょう。