AppSheet とは?
AppSheet は、Google が提供するノーコード開発プラットフォームです。プログラミング不要で、誰でも簡単に業務アプリを作成できます。スプレッドシートなどのデータと連携し、モバイルやWebで使えるアプリをドラッグ&ドロップなどの操作で開発できます。
AppSheet で手軽にアプリ作成!メリットと活用シーンを紹介 | ヨシヅミ-吉積情報株式会社|Google 認定プレミアパートナー
なぜAppSheetを選ぶべきか?
- 開発の民主化: 現場のニーズを最も理解している担当者が、自身の業務に最適なアプリを開発できます。
- 迅速な開発: コードを書く必要がないため、従来の開発手法に比べて大幅に開発期間を短縮できます。
- 豊富なテンプレート: 様々な業務に対応するテンプレートが用意されており、開発のスタートをスムーズに切ることができます。
- 柔軟な料金プラン: 利用規模やニーズに合わせて最適なプランを選択できます。
AppSheet導入戦略のベストプラクティス
AppSheetの導入を成功に導くためには、綿密な計画と戦略が必要です。以下に、それぞれのステップの詳細と、考慮すべきポイントを解説します。
ステークホルダー ※の特定と期待の把握
AppSheet の導入は、組織全体の変革を伴う可能性があります。そのため、導入に関わる全てのステークホルダーを特定し、それぞれの立場から見た期待や懸念を把握することが重要です。
※ステークホルダー:企業組織における利害関係者。この場合は、経営者や上司、他部署の関係者などの従業員を指します。
- 経営層: 投資対効果(ROI)、業務効率の向上、コスト削減、競争優位性の確保などを期待するでしょう。
- IT部門: システムの安定性、セキュリティ、既存システムとの連携、運用・保守の負荷などを考慮するでしょう。
- 現場部門: 業務プロセスの改善、作業効率の向上、データ活用の促進、使いやすさなどを求めるでしょう。
ステークホルダーとのコミュニケーションを密にすることで、導入に対する理解と協力を得やすくなります。
実行チームの組織と役割分担
AppSheet導入プロジェクトを成功させるには、多様なスキルを持つメンバーで構成される実行チームが必要です。
- プロジェクトリーダー: プロジェクト全体の進捗管理、ステークホルダーとの調整、意思決定などを担います。
- IT担当者: AppSheet の技術的な側面を担当し、システム構築、データ連携、セキュリティ対策などを担当します。
- 業務担当者: 各部門の業務プロセスを理解し、AppSheet アプリの導入効果を最大化するために、「現状」業務プロセスと「あるべき姿」業務プロセスのギャップを分析します。分析結果に基づいて、IT 部門と連携し、AppSheet アプリの開発を支援します。
- チェンジマネジメント担当者: 導入に伴う組織文化や業務プロセスの変革を支援し、スムーズな移行を促進します。
各メンバーの役割と責任を明確にすることで、プロジェクトを効率的に進めることができます。
目標と優先順位の設定
AppSheet 導入の目的と目標を具体的に設定し、優先順位を明確にすることは、プロジェクトの方向性を定める上で非常に重要です。
- 導入目的: 業務効率の向上、コスト削減、顧客満足度の向上、新規事業の創出など、具体的な目的を定めます。
- 導入目標: 開発するアプリの数、利用者数、利用頻度、目標達成時期など、数値化できる目標を設定します。
- 優先順位: 限られたリソースの中で、どのアプリを優先的に開発するか、どの機能を優先的に実装するかなどを決定します。
目標と優先順位を明確にすることで、プロジェクトのスコープを適切に管理し、迷走を防ぐことができます。
ゴールと指標の定義
AppSheet 導入の成果を客観的に評価するためには、具体的なゴールと指標を定義する必要があります。
- ゴール: 目標達成度を評価するための最終的な成果を定義します。例えば、「〇〇部門の業務効率を20%向上させる」などです。
- 指標: ゴール達成度を測定するための具体的な数値を定義します。例えば、「アプリの利用時間」、「処理件数」、「エラー発生率」などです。
ゴールと指標を設定することで、導入効果を可視化し、継続的な改善につなげることができます。
ガバナンス戦略に基づいた導入計画
組織の規模や文化、セキュリティ要件などを考慮し、適切なガバナンス戦略を策定し、それに基づいた導入計画を立てることが重要です。
- 集中型ガバナンス: IT部門が中心となり、アプリの開発・管理・運用を行います。セキュリティや品質管理を重視する場合に適しています。
- 分散型ガバナンス: 各部門が主体的にアプリを開発・管理・運用します。現場のニーズに合わせた柔軟な対応が可能ですが、ガバナンスの徹底が課題となります。
- ハイブリッド型ガバナンス: IT部門と現場部門が協力してアプリ開発を進めます。両者のメリットを活かせる一方で、役割分担や責任範囲を明確にする必要があります。
ガバナンス戦略を明確にすることで、導入後の混乱を防ぎ、スムーズな運用につなげることができます。
事前定義ポリシー テンプレート:Predefined policy templates - AppSheet Help
吉積情報株式会社ではガバナンスの運用に必要なポリシーの設計支援も行っております。詳しくはお問い合わせください。
AppSheet のお問い合わせ:https://www.yoshidumi.co.jp/contact
AppSheet の料金プラン
基本的な考え方
AppSheet の料金は、アプリを公開しているか非公開にしているか、また公開している場合は搭載する機能によって異なります。
- 非公開の場合:
- 料金は発生しません。
- 月あたり10人まで共有可能です。
- 公開の場合:
- 料金が発生します。
- 必要な機能に応じてプランが決まります。
- 必要なライセンス数(アプリを利用するユーザー数)を登録します。アプリの数には関係ありません。
- 利用状況に応じてライセンス数を変更できます。
プランの種類と料金
以下の表は、2024年6月17日時点の AppSheet の主なプランと料金です。
プラン名
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Core
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Enterprise Plus
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対象者
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小規模チーム
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エンタープライズ
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月額料金(1ユーザーあたり)
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1,040円
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2,080円
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主な機能
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高度なアプリケーションと自動化機能
スプレッドシートやファイルストレージプロバイダに接続
アプリケーションセキュリティ制御
カスタマーサポート(メール)
AppSheetデータベース
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高度なアプリケーションと自動化機能
各種データソースに接続
強化されたアプリケーションセキュリティ、チーム管理、ガバナンス制御
機械学習モデリング
優先顧客サポート
AppSheet データベース
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その他
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Google Workspaceに含まれます
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2024年6月17日より、Enterprise StandardプランはEnterprise Plusプランに統合されました。
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【最新】AppSheet の価格体系まとめ|ヨシヅミ-吉積情報株式会社|Google 認定プレミアパートナー
組織の規模やニーズに合わせて、最適なプランを選択しましょう。
AppSheet導入完全ガイド:戦略策定から料金プランまで
AppSheet は、Google が提供するノーコード開発プラットフォームで、プログラミング知識がなくても業務アプリを簡単に作成できます。現場担当者でも開発に参加できるため、業務に最適なアプリを迅速に開発可能です。
導入を成功させるには、ステークホルダーの期待を把握し、実行チームを組織し、目標と指標を明確にし、ガバナンス戦略に基づいた計画を立てることが重要です。料金プランは、利用規模や機能に応じて「Core」と「Enterprise Plus」から選択できます。
AppSheet 導入で検討・お悩みの際は、Google 認定プレミアパートナーの吉積情報株式会社にお任せください!