Chrome Enterprise Upgrade とは
Chrome Enterprise Upgrade は、組織が導入した ChromeOS デバイスを効率的に管理・運用するためのクラウドベースのMDM(モバイルデバイス管理)です。複数のデバイスを安全かつ効率的に運用するために一括管理します。ChromeOS Flex でも利用可能です。
例えば、従業員が利用するデバイスの設定変更・セキュリティパッチの適用・ソフトウェア更新などが、すべてリモートで簡単に行えます。これにより、IT部門の負担を軽減しながら、全社的なセキュリティや効率性を向上させることも可能です。
Chrome Enterprise Upgrade は、ChromeOS デバイス向けに特化した MDM です。ChromeOS の持つシンプルでスムーズな操作性を活かしつつ、大規模な組織でもスケーラブルなデバイス管理を実現します。デバイスの効率的な運用と強固なセキュリティを求める企業にとって、理想的なソリューションといえるでしょう。
Chrome Enterprise Upgrade でできること
Chrome Enterprise Upgrade でできることについて、以下を説明します。
- デバイスの管理
- ユーザーの管理
- アプリケーションの管理
- セキュリティ強化
デバイスの管理
Chrome Enterprise Upgrade を導入すれば、クラウドベースの Google 管理コンソールを使って、デバイスポリシーの設定・デバイスの監視・更新管理など、すべての作業をまとめて行うことが可能です。
例えば新入社員が入社した際にも、管理コンソールから必要なポリシーやアプリケーションを設定するだけで、短時間ですぐにデバイスを使える状態にできます。セキュリティポリシーの更新やソフトウェアのアップデートもリモートで一斉に実行できるため、従業員がどこにいても最新の環境で安全に作業を進めることが可能です。
これにより、従来の 情報システム部門の作業負担を大幅に軽減しつつ、セキュリティと運用効率を高められます。
ユーザーの管理
Chrome Enterprise Upgrade を導入すれば、Google 管理コンソールから、ユーザーのアカウント、デバイスの利用状況、認証情報を管理できるようになります。
デバイスを貸付けるユーザーを新たに追加したり、ロールに対する許可レベルを設定することも簡単に行えるため、情報システムの従来の負担が大幅に削減されるでしょう。
Chrome Enterprise Upgrade により、毎日の IT に関するオペレーションを大幅に短縮しながらも、会社のセキュリティポリシーを保てるようになるのです。
アプリケーションの管理
Chrome Enterprise Upgrade は、アプリケーションの管理も可能です。
管理者は Google 管理コンソールを通じてデバイスにアプリの配布・アプリ利用の許可・アップデートの管理を一括して行えるようになります。
特定のデバイスやユーザーに対して、必要なアプリを選択的に配布したり、ユーザーが無余にアプリを設定できないよう設定を限定することも可能です。
セキュリティ強化
Chrome Enterprise Upgrade は、企業のセキュリティを強化するための機能も提供します。
例えば従業員が Chromebook を紛失した場合でも、IT 部門はクラウドベースの Google 管理コンソールを使って、リモートでデバイスを無効化できます。これにより、デバイスが悪意のある第三者に渡っても、企業データを守ることが可能です。
また、紛失時だけでなく、デバイスを「一時的ログインモード」に設定することで、セッション終了時に自動的にユーザーデータを削除することもできます。共有デバイスの使用時にも安心して運用できるでしょう。
定期的なセキュリティアップデートもリモートで管理できるため、全てのデバイスが常に最新のセキュリティ状態を保てます。リモートワークが普及する中で、デバイスのセキュリティ管理が重要な課題となる企業にとって、頼もしいツールであること間違いありません。
Chrome Enterprise Update の導入手順
Chrome Enterprise Upgrade の導入手順には、試用版と本番導入の2種類があります。
試用版では、最大50台のデバイスを30日間無料で管理できます。この期間中に、デバイスの登録や設定、ポリシーの適用方法などを試して、自社の運用に合うかどうかを確認できるのです。
本番導入時は、「スタンドアロン版」と「バンドル版」どちらかを導入するかによって導入手順が異なります。
スタンドアロン版では、管理コンソールから直接設定する方法、オンライン上で設定する方法があります。
バンドル版は、認定パートナーを通じて購入するため、パートナーによって料金プランが異なるため自社ニーズに適したパートナーを見つけることが重要です。吉積情報では導入サポートやアフターケアも充実しており、多くの企業から評価いただいています。初めて導入を検討する方も安心してサポートを受けられるため、ぜひご相談ください!
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Chrome Enterprise Upgrade の費用
Chrome Enterprise Upgrade の費用として以下3種類があります。
- スタンドアロン版
費用は7,000円/デバイス/年(税抜)で、無料トライアルも利用できます。既存のハードウェアを活用しつつ、効率的な管理を実現したい企業に最適です。
- バンドル版
新規デバイス導入を検討している企業向けです。バンドル版は 基本的に Google パートナーから購入が必要です。パートナーによって費用が変わるため、まずは吉積情報までお問い合わせください。
- Kiosk & Signage Upgrade
店舗や展示会など特定用途のデバイス管理に適しているオプションです。このオプションを追加すると、これらのデバイスをリモートで管理・構成できるようになります。無料トライアルも提供されています。
Chromebook のサポート期間はモデルによって異なるため注意しましょう。サポートを確認するためには、こちらのサイトにアクセスして「Chromebook のモデル名を探す→モデル名に対応する「自動更新ポリシーの有効期限」にて確認可能です。
https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja
Chrome Enterprise Upgrade の購入なら吉積情報まで
本記事では、Chrome Enterprise Upgrade の機能・導入手順・料金について詳しく解説しました。Chrome Enterprise Upgrade は、Chrome OS デバイス・ユーザー・アプリケーションを効率的に管理し、セキュリティを強化するための強力なサービスです。企業の IT 環境の効率化や従業員の生産性向上が期待できます。
Chrome Enterprise Upgrade は Gemini for Google Workspace と連携することで、更なる業務効率化に役立ちます。詳細や具体的な導入方法については、Google Workspace のプレミアパートナーである 吉積情報 までぜひお問い合わせください。貴社のニーズを詳しくお伺いし、最適なソリューションをご提案いたします。
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