森田 嶺

【2023年最新版】Gemini ( Duet AI ) in Google Meet を使ってみた

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弊社YOSHIDUMIは、働く全てのメンバーが働き方を自由に選ぶことができます。働き手が抱える事情は千差万別であり、同じ時間や場所で働くということはそもそも無理があると考えています。そのため、弊社に所属する社員は、働く時間や場所は皆バラバラです。それでも、この働き方が成り立つのは、 Google Workspace 、特に Google Meet の存在が大きいと考えています。

 

基本的に弊社のミーティングは、全て Google Meet によって運用されており、プロジェクトのクロージングについても全く問題なく遂行できています。また、弊社では基本的に Google Meet では顔を出すことをルールとしており、それにより働く場所がバラバラながらも、お互いのコンディションを理解することにも役立っています。

 

そんな Google Meet にも、もちろん Gemini ( Duet AI )  がサポートされています。今回は、 Gemini ( Duet AI )  in Google Meet の使い方について解説します。

Duet AI for Google Workspace が Gemini へとリニューアル

Google Workspace:すでに 100 万人以上の人々が、Duet AI を通じて生産性と創造性を高めるために Help me write などの機能を活用しています。Duet AI for Workspace は Gemini for Workspace となり、間もなく Google One AI Premium Plan に加入したユーザーも Gmail、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Meet で Gemini をお使いいただけるようになります。

https://cloud.google.com/blog/ja/products/ai-machine-learning/google-gemini-update-sundar-pichai-2024

2024年2月8日、Duet AI for Google Workspace が Gemini へとリニューアルすることがGoogle Cloud 公式ブログで発表されました。
本記事の、「Duet AI」に関しては記事公開時の情報となっており、続報が入り次第順次加筆修正して参ります。

Gemini ( Duet AI )  の利用条件

現状、日本で Gemini ( Duet AI )  を利用するためには、以下3つの条件をクリアする必要があります。3つの条件について詳しく知りたい場合は、コチラの記事 の「Gemini ( Duet AI )  を利用するための前提条件」をご参照ください。

  • Google Workspace のライセンス契約
  • Gemini ( Duet AI )  ライセンスの購入と適用
  • Google の言語設定を英語化

Gemini ( Duet AI )  in Google Meet で利用可能な機能

Gemini ( Duet AI )  in Google Meet で現時点で利用可能な機能について解説します。また、後半では近い将来実装される機能についての解説もおこないます。

Meet の背景画像を作成する

Google Meet では、カメラをオンにする場合、背景画像を設定することができます。この時、 Google Meet では、基本的な背景画像をいくつか選択することができますが、 Gemini ( Duet AI )  を利用すれば、背景画像をAIによって自動生成することができます。

① Google Meet でミーティングを作成し、接続する

Google ミーティングURLにアクセスしたら、 Gemini ( Duet AI )  アイコン(以下画像の赤枠部分)をクリックします。会議に参加した後でも背景画像は生成できますが、今回は会議に入室前に背景画像を生成する手順について説明します。

【2023年最新版】Duet AI in Google Meet を使ってみた

② 「Generate a background」ボタンをクリックする

このボタンをクリックすると、画像生成のためのプロンプト入力フォームが表示されます。

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③ 生成画像の作成指示の入力と画像スタイルを指定する

今回はクリスマスの画像を作成してみます。指示については英語で行う必要があるので「Christmas」と入力してください。画像スタイルについては「Fantasy(ファンタジー)」を選択します。

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④ 画像の生成開始

指示メッセージの入力と画像スタイルの選択が完了したら、「Create Samples」ボタンを押下します。押下すると、 Gemini ( Duet AI )  が指示を受け取り、画像生成の実行を開始します。

【2023年最新版】Duet AI in Google Meet を使ってみた

⑤ 画像の選択

画像が生成されるまでは、大体20秒程度かかります。出力枚数は4枚で、この中から1つ画像を選択することができます。

【2023年最新版】Duet AI in Google Meet を使ってみた

⑥ 生成した画像を Meet 背景へ差し込み

生成された画像をクリックすると、指定の画像が Meet の背景に差し込まれます。

【2023年最新版】Duet AI in Google Meet を使ってみた

以上が Gemini ( Duet AI )  in Google Meet を活用した背景画像の生成手順になります。

翻訳機能で言語の壁を超える

日本は労働者が減少しており、今後は国の方針として、海外出身の働き手が増加していくことが考えられます。弊社グループ会社でも、海外メンバーが増えており、コミュニケーション手段として英語の学習は今後不可欠になってくると思います。しかしながら、言語を習得することは容易ではないため、すぐには解決できる課題ではありません。そんな時は、 Google Meet の翻訳機能がオススメです。

① Meetメニューの「Settings」を選択

Google Meet 会議に入室したら、Meetメニューにある「Settings」を選択してください。

【2023年最新版】Duet AI in Google Meet を使ってみた

② 言語設定を行う

「翻訳対象の言語」と「翻訳後の言語」を設定します。

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③ ミーティングの開始

設定が完了したら、他言語によるミーティングが実施可能になります。例えば、中学英語で最初に学びそうな「I have a pen.」を試しにマイクに向かって声を出して話してみましょう。すると、「私はペンを持っています。」と日本語が出力されました。

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Meet の翻訳機能は今後 Gemini ( Duet AI )  でのみサポート予定

本記事で、 Meet の翻訳機能を Gemini ( Duet AI )  の機能として紹介しましたが、おそらく「 Gemini のライセンスがなくても利用可能では?」と思った方もいるかもしれません。実は Google Meet の翻訳機能は今後 Gemini でのみ利用可能な機能になることが Google から発表されています。

期待される今後のアップデート

Google Cloud Next Tokyo 2023 では Gemini ( Duet AI )  in Google Meet のデモが実施されました。ここで紹介された機能も2024年以降、リリースされることが考えられます。例えば、以下のような機能があります。

言語の自動翻訳と会議の後追い機能

先程は、言語設定をした上での翻訳機能をご紹介しました。今後は自動的に言語を検知し、翻訳内容を字幕で表示してくれるようになる予定です。色々な言語を利用する参加者がいたとしても、全て Gemini ( Duet AI )  がコミュニケーションの壁を吸収してくれるようになります。

また、もう一つ注目すべき機能があります。会議の参加が遅れてしまうことは、誰しもあると思いますが、 Gemini ではそれまでの会議内容を要約して、遅れてきた参加者に伝える機能もリリースされる予定です。

まとめ

Google Meet は弊社も含めて、 Google Workspace を導入する企業であれば、よく利用するツールの一つだと思います。現時点でも便利な機能ではありますが、 Gemini ( Duet AI ) を導入することで、より組織内外で強いコラボレーションを実現できるようになります。 Gemini は今年発表されたばかりの機能であり、今後はさらなるアップデートが期待できます。 AI を使いこなすことで生産性を上げていくトレンドが来年以降より強くなってくると思いますので、是非とも Gemini の継続的なキャッチアップを行っていきましょう。

弊社YOSHIDUMIでは、弊社と Google Workspace を契約するお客様に Gemini に関する情報やコンテンツを提供していく方針となっておりますので、そちらについてもご期待していただきたいと思います。

森田 嶺
森田 嶺
大学卒業後、 AWS や Google Cloud 等、主にクラウドを基盤とした新規サービス開発の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、 Google Cloud を活用した自社サービスの開発に従事。現在、 Google 等が提供する生成AIを活用したサービスを開発中。
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