Gemini アプリの無料提供:何が変わるのか
今回の発表のポイントは、Google Workspace の契約があれば、これまで別途有償だった「Gemini for Google Workspace」を購入しなくても、法人向けの「Gemini Apps」が使えるようになることです。ただし、提供される Gemini アプリは機能が限定的で、スペックも低い点に注意が必要です。
無料版の法人向け Gemini Apps と有料版「Gemini for Google Workspace」の違い
無料版の法人向け Gemini Apps と、有料版の「Gemini for Google Workspace」に含まれる Gemini Appsには、いくつかの違いがあります。
- 利用できるLLMの違い:無料版では「1.5 Flash」が使用され、「Pro」は利用できません。そのため、処理できるコンテキストのサイズが小さくなります。
- データ分析機能の有無:無料版では、ファイルアップロードによるデータ分析はできません。
- 画像解析機能の有無:無料版では、画像解析はできません。
- Gems のカスタマイズ:無料版では、Gemsをカスタマイズして利用することはできません。
【参考記事】Gems のカスタマイズとは?
https://www.yoshidumi.co.jp/collaboration-lab/gemini_update_2408
- サイドパネル機能などの高度な機能:無料版では利用できません。これらの機能を利用するには、引き続き「Gemini for Google Workspace」アドオンが必要です
【参考記事】サイドパネル機能とは?
https://www.yoshidumi.co.jp/collaboration-lab/gemini_sidepanel
その他の変更点
今回の発表では、Geminiアプリの無料提供に加えて、以下の変更点も発表されました。
- Business Starter と Business Standard での「セキュリティアドバイザー」提供開始:
セキュリティアドバイザーは、まるで専属のセキュリティ専門家のように、貴社のビジネスに合ったセキュリティ対策のアドバイスや、具体的な対策方法、さらには脅威を防ぎデータを保護するための追加機能まで提供してくれます。具体的には、IT管理者のメールに、組織のセキュリティを強化するための具体的な提案や、セキュリティに関する最新の情報を直接お届けします。これには、推奨されるセキュリティ対策、アカウントの保護対策、データ保護機能の設定方法などを分かりやすく説明するガイドも含まれています。
セキュリティアドバイザーについて:https://support.google.com/a/answer/14914403
画像の引用:https://workspace.google.com/blog/product-announcements/google-workspace-extends-gemini-benefits-to-more-customers?hl=en
- Gemini for Workspaceのセキュリティおよびプライバシー認証取得:Gemini for Workspaceが、「SOC 1/2/3」「ISO 27001」「ISO 27701」などの業界のセキュリティおよびプライバシーの認証を取得しました。
画像の引用:https://workspace.google.com/blog/product-announcements/google-workspace-extends-gemini-benefits-to-more-customers?hl=en
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Google Workspace の Gemini Apps 無料化は、企業にとって大きなチャンスです。Gemini を活用することで、業務効率化や生産性向上を実現し、競争力を強化することができます。
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