森田 嶺

Google Bard (グーグルバード)に人生相談した結果、人間にとって大事なことがわかった

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ジェネレーティブAIの話になると、「人間の仕事を奪うのでは?」というネガティブな話になることが多々ありますが、「AIをどう活用するか」という観点も重要です。その視点で考えると、「人間の生活を豊かにしてくれる」という使い方もできると思います。その一つが、ジェネレーティブAIに自分自身の相談相手になってもらうという使い方です。

人間誰しも悩みはあると思いますが、そんな時は ジェネレーティブAI に相談してみるのが良いかもしれません。AIは私たち以上に知識があり、私たち以上に様々な選択肢を持っているからです。

ジェネレーティブAIが力を発揮するのは業務改善だけではない

ジェネレーティブAIは、人間が関わる全てに対してポジティブな変化を与えてくれる可能性があります。恩恵を受ける対象は、私たちが行う日々の業務だけではありません。家族との関係、プライベートな趣味、スポーツ等のエンターテイメント、ショッピング・・・あらゆることがAIによって、より良い方向に変わっていく可能性があります。もちろん、悩み相談もその一つだと思っています。今回はその一例を示すことで、この記事を見てくださっている方が、「自分自身のためのAIの使い方」をイメージすることができれば、とても嬉しい限りです。

Bard が Gemini へと名称変更

2024年2月8日、これまで「Bard」と呼ばれていた生成AIモデルは、「Gemini」に改名されることが発表されました。

最上位の対話型生成AI「Gemini Advanced」も発表し、日本では月額2900円で提供を開始しました。現在、言語は英語のみですが順次日本語にも対応する予定となっています。

また、GeminiやGemini Advanced が使えるスマートフォンアプリが提供されます。

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https://japan.googleblog.com/2024/02/bard-gemini-ultra-10-gemini.html

本記事では、記事公開時点での「Google Bard」の情報について執筆しているため、現在の内容と異なる点がある可能性がございます。

早速 Google Bard に人生相談してみる

私には一つ悩みがあります。それは様々な環境の変化の中で、私自身が持つ趣味について誰かと語り合う時間が減少していることです。企業の中で役職が上がり仕事が忙しくなったり、家族が増えたり、地方に移住したり、様々な要因で、趣味が合う友人と話をする機会がどんどん減ってきています。この状況をポジティブに変えるにはどうしたら良いのか・・・今回は Google が提供するジェネレーティブAIである Google Bard に最近の悩みを相談してみました。

※ Google Bard の始め方についてはコチラの記事をご参考ください。

① まずは悩みを打ち明ける

ジェネレーティブAIに相談する最も大きなメリットは、相談の敷居がとても低いことです。「あいつ( Bard )、こんなこと相談したら、嫌がるかな?」みたいな心配は一切要りません。相談した結果、3つほど、解決案を提示してくれました。

Google Bard (グーグルバード)に人生相談した結果、人間にとって大事なことがわかった

② 最初の提案を踏まえて、もう少し掘り下げてみる

解決方法を提案してくれましたが、少し抽象度が高すぎるように感じたので、もう少し掘り下げて質問してみました。すると、想定していなかった「パワー系」の提案が返ってきました。

Google Bard (グーグルバード)に人生相談した結果、人間にとって大事なことがわかった

③ 間違ってはいないと思うが・・・

大人気ないですが、少しイラッとしてしまいました。 Bard はそれを感じ取ったのか、最初に共感を示してくれました。しかし、それでも、先ほど提案してくれたアイディアは押したいようです。

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④ 私が持っていた甘えに対して、友人作りのための原則論を示してきた

ロジカルにスマートに問題を解決したい私に対して、「もっと人間の力を信じようよ」「人間関係舐めるなよ」という思いが伝わるような回答をくれました。

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⑤ やはり重要なのは努力なのだろうか

確かに Bard のいう通り、これは人間関係構築のための真理なのかもしれません。念のため、最終確認をしてみました。

Google Bard (グーグルバード)に人生相談した結果、人間にとって大事なことがわかった

⑥ やっぱり努力だった

結局は根性論、努力が必要ということでした。しかし、確かに努力抜きには新しい人間関係を構築することはできないと思います。AIによって得られたインサイトを活かすのは、あくまで人間であるという原理原則を教えてもらったような気がします。

Google Bard (グーグルバード)に人生相談した結果、人間にとって大事なことがわかった

⑦ なんやかんやで元気が出てきた

不思議なことに、アウトプットを続けていく内に心のモヤモヤがスッキリしてきました。人間は、「相談事を解決したい」以上に、「話を聞いて欲しい」という思いの方が強いのかもしれません。そして、最後の「頑張ってください!」というメッセージはさらに自分の背中を後押ししてくれました。

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カウンセリングを受けてみての主観的評価

ここまでのプロセスを見ていただければわかる通り、一問一答ではなく、当たり前のように「人間とAIの会話」が成立しています。コーチングの要領で、課題をチャンクダウンしていくことで、問題の本質に少しずつ向かっていく感覚を得ることができました。ちなみにこの相談にかかった時間はおよそ5分程度です。たった5分の時間で、自分自身が納得できるような回答を得られたことになります。AIが解決できるのは、もちろん人生相談だけではありません。あなたが持つ業務上の課題、プライベートでの旅行計画、全てのクリエイティブな作業にAIを活用することができます。

まとめ

ジェネレーティブAIは、文章の後に続く単語として、最も可能性のある単語を推測します。それだけ聞くと、クリエイティビティを感じないかもしれないですが、前述した通り、AIは人間が絶対に記憶できないようなビッグデータを日々学習し、我々が知らない選択肢をいくつも学習しています。つまり、ジェネレーティブAIが行う「推測」は、人間にとって未知なるインサイトになるということになります。今回紹介した使い方は、ジェネレーティブAIの可能性の一端です。是非、皆さんの目でジェネレーティブAIの可能性を体感してみてください。今回活用した Google Bard は Google アカウントさえあれば誰でも利用可能です。 Google Bard の始め方についてはコチラの記事をご参考ください。

森田 嶺
森田 嶺
大学卒業後、 AWS や Google Cloud 等、主にクラウドを基盤とした新規サービス開発の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、 Google Cloud を活用した自社サービスの開発に従事。現在、 Google 等が提供する生成AIを活用したサービスを開発中。
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