Gemini for Workspace とは?
Gemini for Workspace は、Google が開発した生成 AI を活用したワークスペースツールです。Google Workspace (Gmail 、Google ドキュメント 、 Google スプレッドシート など) の各アプリに統合され、AI の力でユーザーの業務効率化を支援します。
主な機能としては、
- 文章生成: メールの下書き、ドキュメント の要約、校正、ブレインストーミングのアイデア出しなどをサポート
- データ分析: Google スプレッドシート のデータを元に、傾向分析、グラフ作成、洞察の抽出などを自動化
- 翻訳: Google ドキュメントや Gmail で、リアルタイムに多言語翻訳をサポート
- 画像生成: Google スライドで、プレゼンテーションに合う画像を自動生成
などが挙げられます。
Gemini for Workspace は、単なる業務効率化ツールではなく、創造性を刺激し、新たな可能性を引き出すパートナーとなることを目指しています。
企業に Gemini for Google Workspace を推したい3つの理由
Gemini for Workspace サイドパネルの日本語版リリースが決定!
2024年8月1日、Google Cloud Next Tokyo’24 の基調講演にて、Gemini for Workspace の日本語版リリースが下記のスケジュールで決定したことの発表がありました。
サイドパネル:9月より日本語対応。Gmail や Drive などのアプリ内で Gemini を簡単に利用可能になりました。
Gemini for Workspace に関する Google Cloud Next Tokyo’24 の基調講演まとめ
Google Cloud Next Tokyo 2024の基調講演では、Googleが開発したマルチモーダル生成AIモデル「Gemini」のGoogle Workspaceへの統合、「Gemini for Google Workspace」が大きく取り上げられました。
Gemini for Google Workspace は、大幅な進化を遂げています。処理速度が75%向上した「Gemini 1.5 Pro」、Gmail やDriveな どのアプリ内でGeminiを簡単に利用できる「サイドパネル」(9月より日本語対応)、Gmail 内で「@」を使って Gemini の 機能を呼び出せる「拡張機能」(7月より日本語対応)などが発表されました。また、Meet の字幕自動翻訳は69言語に対応し、Gmail のスパム検出率も20%向上するなど、コミュニケーションとセキュリティの両面で強化されています。
Gemini の 機能を呼び出せる「拡張機能」について:https://www.yoshidumi.co.jp/collaboration-lab/gemini-update0715
Gemini for Google Workspace は、すでに多くの企業で導入され、その効果を発揮しています。TBSテレビ様は短時間でメタデータ作成を実現し、日テレ様は、Gemini を活用したコンテクスチュアル広告で効果を創出しました。
LINEヤフー株式会社は商品説明文の自動生成や検索機能の強化、カスタマーサポートの効率化に成功し、CAINZはECサイトにカスタマーエージェントを導入して顧客体験を向上させています。
星野リゾート様は、Gemini を多言語対応、情報収集・意思決定の効率化、創造性の刺激、個性の表現に活用しています。例えば、5言語から69言語への対応が可能になったことで、より多くの顧客に情報を提供できるようになりました。また、固定観念にとらわれず、データに基づいた意思決定ができるようになったことで、新たなビジネスチャンスを創出しています。
Gemini 最新アップデートまとめ (2024年7月)
2024年7月25日
- Gemini 1.5 Flash 搭載: 処理速度と効率が最適化され、コンテキストウィンドウが4倍に拡大 (8,000トークン→32,000トークン)。より複雑な問題解決や情報探索が可能に。
- 回答内から関連コンテンツにアクセス可能に: 回答の末尾に、裏付けとなるコンテンツへのリンクが表示され、トピックを深く掘り下げられるように。
- Gemini in Google メッセージがヨーロッパで展開、対応言語も増加: 欧州経済領域、英国、スイスで利用可能に。メッセージアプリ内で Gemini を活用できる。
2024年7月15日
- Gemini for Google Workspace アドオンの定期購入者向けに Workspace 拡張機能ベータ版提供開始: Gmail と Googleドライブ ( Google ドキュメント 含む)で Gemini を利用可能に。業務効率化とコラボレーションを促進。
これらのアップデートにより、Gemini はより高性能かつ多機能になり、ユーザーの創造性、生産性、コラボレーションをさらに向上させることが期待されます。
まとめ
Gemini for Workspace は、Google が開発した生成 AI を活用したワークスペースツールです。Google Workspace の各アプリに統合され、メールの下書き作成、ドキュメントの要約、データ分析、翻訳、画像生成などをサポートし、業務効率化を促進します。2024年8月1日にサイドパネルの日本語版のリリースが発表され、7月のアップデートでは処理速度の向上やコンテキストウィンドウの拡大、Google メッセージとの連携などが行われました。これらの機能強化により、Gemini はユーザーの創造性、生産性、コラボレーションをさらに向上させることが期待されます。
Gemini for Google Workspace は、単なる業務効率化ツールではありません。創造性を刺激し、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性を秘めています。
今回の基調講演は、Gemini for Google Workspace がビジネスにもたらす変革の大きさを改めて認識させてくれるものでした。