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AppSheet(アップシート)の使い方を紹介!できること・開発例も詳しく紹介

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AppSheet はノーコードでアプリを開発できるプラットフォームです。AppSheet の使い方を知れば、既存のデータを元にして効率よく、モバイルアプリ・デスクトップアプリを開発できます。

本記事では、AppSheet の使い方とできること、アプリ開発例を詳しく紹介していきます。

AppSheet (アップシート)とは

AppSheet は、Google Cloud のサービスの一つで、プログラミングの知識がなくてもアプリを簡単に作成できるノーコード開発プラットフォームです。

データ元・画面デザイン・機能など、必要な物を組み合わせるだけでアプリを作れます。ドラッグ & ドロップやプルダウンメニューを使って誰でも直感的に操作できるのです。

また、Google Workspace 連携も可能で、Google カレンダーやスプレッドシートなどのデータと連携することもできます。

AppSheet を使えば、誰でも簡単にアイディアを活かして、様々なアプリを簡単に作成できるのです。

参考記事:AppSheet で手軽にアプリ作成!メリットと活用シーンを紹介

 

AppSheet の使い方

AppSheet の使い方について、以下5つの流れで紹介します。

  • 開発アプリの決定
  • データベース作成
  • ログイン
  • アプリの作成方法の選定
  • 設定・調整

開発アプリの決定

まずは、開発アプリの決定です。

AppSheet を利用する時は、最初に何のアプリを開発するのか決めましょう。

解決したい具体的な課題や改善したい業務プロセスを明確にすることが大切です。その次に、どのような機能が必要かをリストアップし、対象となるユーザーやシナリオを考えていきます。

例えば、在庫管理アプリなら、商品の登録、在庫の追跡、注文の処理といった機能が必要になりますし、データの出力形式やレポートの作成方法も検討する必要があるでしょう。

アプリ開発の方向性が定まれば、必要な機能やデザインを具体的にイメージでき、効率的で効果的なアプリを開発できます。

データベース作成

データベース(データを管理する箱)を自身で作って AppSheet に取り込みたい場合、事前にデータベースを作成する必要があります。

まず、アプリで使用するデータを整理するために、Google スプレッドシートなどを準備しましょう。顧客管理アプリの場合、顧客情報を含むシート、注文情報を含むシートなどを作成していきます。

シート内では、項目単位に見出しをつけて、フィールドにデータを入力していきます。データの入力が完了したら、AppSheet にスプレッドシートを連携して アプリ内でデータベースが利用可能になるのです。

ログイン

データベースの作成が完了したら、AppSheet に連携させるために AppSheet の公式サイトにログインします。

アプリの作成方法の選定

ログインが終わって AppSheet を開いたら、アプリの作成方法を選定していきます。

AppSheet には、以下の3つの作成方法が用意されています。

  • Start with your own data

自身がすでに保有しているデータ(例えば、Google スプレッドシートや Excel ファイルなど)を AppSheet に取り込みたい場合はこちらを選択します、

  • Start with an idea

自身が抱える解決したい問題や達成したい目的に基づいてアプリをゼロから作成する方法です。具体的なアイデアや目標をもとにアプリの機能やデザインを一から構築できます。自由な発想で独自のアプリを作りたい場合に向いています。

  • Start with a template

あらかじめ用意されたテンプレートを基にアプリを作成する方法です。AppSheet には様々な業務用途に対応したテンプレートが用意されており、利用すれば迅速にアプリを開発できます。特定の業務プロセスにすぐに対応できるアプリを必要とする場合に便利です。

自分の状況やニーズに最も適した方法を上記から選定することで、効率的かつ効果的にアプリを作成できます。

設定・調整

設定・調整では、AppSheet で開発するアプリのユーザーインターフェースや機能を設定していきます。

例えば、データ入力項目の設定では、データタイプ(テキスト・数値・日付など)を設定し、必要に応じて入力規則やデフォルト値を指定していきます。

デザイン面では、ビジュアルエディタを使って画面レイアウトの変更、色の設定、ボタンやアイコンの配置などを行います。

また、特定の条件が満たされたときにメール送信、データを更新するなどの、動作やワークフローの自動化を設定することも可能です。

AppSheet では、ユーザーにとって使いやすく、目的に合ったアプリを作成するための設定・調整機能が用意されています。

 

AppSheet でできること

ここからは、AppSheet でできることについて、以下4点を紹介します。

  • ノーコードのアプリ開発
  • 業務自動化
  • テンプレートの活用
  • Google Workspace との連携

ノーコードのアプリ開発

AppSheet はノーコードのため、ユーザーは視覚的なインターフェースを通じて直感的にアプリを開発できます。

例えば、ドラッグ&ドロップ操作で画面レイアウトやデータ入力フォームを設定できます。また、条件に基づく自動アクションや通知の設定も簡単に行え、業務プロセスの自動化やデータ管理の効率化が実現します。

また、AppSheet は豊富なテンプレートを提供しており、特定の用途に応じたアプリを迅速に作成できるため、ユーザーはテンプレートを基に、自分のニーズに合わせて機能やデザインを調整することも可能です。。

プログラミングの知識がなくても、直感的な操作と視覚的なツールを使って、機能的でカスタマイズ可能なアプリを作成できる点が、AppSheetの大きなメリットです。

専門的なスキルが不要なため、誰でも手軽に自分専用のアプリを開発し、業務の効率化や問題解決に活用できます。

 

業務自動化

AppSheet では、業務自動化を実現できます。

例えば、複数のファイルにデータを入力しなければならない場合、AppSheet を利用すれば、これらの作業を自動化できるのです。

さらに、アプリを通じてデータをリアルタイムで更新し、複数人で共有することも可能です。これにより、社員全員が常に最新の情報にアクセスでき、業務の効率性が高まります。

また、新しいデータが入力された際に自動で通知を送信したり、特定の条件が満たされたときにデータの更新やレポートの生成を自動化するなど、ワークフローを設定することも可能です。AppSheet を使えば日常的なルーチン作業を自動化でき、担当者はより重要な業務に集中できるでしょう。

AppSheet を活用することで、複雑なデータ管理や従業員との連携を自動化し、業務全体の効率化と生産性向上を実現できます。

 

テンプレートの活用

AppSheet には、さまざまな業務用途に対応したテンプレートが豊富に用意されており、アプリ開発を迅速かつ簡単に行えます。

テンプレートを選択すれば、ユーザーは一からすべてを構築する必要がなくなります。

テンプレートをカスタマイズすることも可能です。ユーザーは自身のニーズに合わせてフィールドを追加したり、デザインを変更したり、独自のワークフローを設定したりできます。テンプレートをベースにしながらも、完全に自分仕様のアプリを完成できるのです。

AppSheet のテンプレートは、初心者から経験豊富な開発者まで、幅広いユーザーにとって役立つリソースです。

 

Google Workspace との連携

AppSheet は Google スプレッドシート、Google ドライブ、Google カレンダーなど、Google Workspace のサービスとシームレスに統合できます。データ管理や共有、スケジュール管理が一元化されるため、業務の効率化が大幅に向上するのです。

例えば、Google スプレッドシートをデータソースとして使用すれば、AppSheet 内でのデータがリアルタイムで反映されます。Google カレンダーと連携すれば、AppSheet で開発したアプリからスケジュール管理やイベントの自動更新も可能です。

さらに、Gemini in AppSheet を活用すれば、より高度なデータ分析と視覚化を実現できます。例えば、データのトレンド分析や予測機能を活用して、業務改善のための具体的なアクションを提案することが可能です。

AppSheet は Google Workspace と密接に連携することで、データ管理や業務の自動化を実現します。

参考記事:【最新情報】Gemini in AppSheet (旧 Duet AI in AppSheet )を使ってみた!

 

AppSheet で開発できるアプリ例

AppSheet で開発できるアプリについて以下2点の例を紹介します。

  • 在庫管理
  • 案件管理

在庫管理

AppSheet では、在庫管理アプリを開発することが可能です。

在庫管理アプリとは、企業が在庫の追跡、管理、最適化を行うためのアプリです。

AppSheet を利用すれば、リアルタイムでの在庫情報の更新が可能です。ユーザーは商品の入出庫情報をアプリに入力するだけで、在庫数量を自動的に更新し、アプリ上に反映できます。これにより、関係者は常に最新の在庫状況を把握できます。

また、スマートフォンやタブレットのカメラを使用してバーコードをスキャンするだけで、商品情報をアプリに反映することも可能です。

さらに、AppSheet のデータ連携機能を活用すれば、Googleスプレッドシートだけでなく、その他のデータソースと簡単に統合でき、在庫データを他の業務システムと共有でき、業務全体の効率を向上できるでしょう。

AppSheet を活用すれば、在庫管理の効率化と精度向上を実現するカスタムアプリを迅速に開発できます。

参考記事:AppSheet で手軽に作る在庫管理アプリの作り方:使い方まで徹底解説

案件管理

AppSheet では案件管理アプリも開発可能です。

案件管理アプリでは、各案件の詳細情報を入力し、進捗状況や納期を一元管理できます。ユーザーは案件ごとにタスクを設定し、担当者を割り当て、チーム全体で進捗を共有することも可能です。

アプリを通じて案件の進捗状況が随時更新されるため、チームメンバー全員は誰がどこまで進んでいるのか、最新の情報を把握できるようになります。

また、通知機能を設定することで、重要な期限やタスクの完了時にアラートを受け取ることも可能です。

AppSheet を使えば、案件管理アプリを簡単に開発でき、プロジェクトの効率化と管理面の精度の向上ができるでしょう。

参考記事:AppSheet サンプルアプリ紹介 案件管理アプリ編

AppSheet の使い方を覚えて簡単にアプリを作ろう

本記事では、AppSheet の使い方とできること、開発例を紹介しました。AppSheet を使えばプログラミング知識がなくても簡単に高機能なアプリを開発できます。従来に比べてアプリ開発の時間やコストを大幅に短縮できるでしょう。

AppSheet と Google Workspace と連携すれば、スプレッドシートなどの情報をリアルタイムに取り込むなど、便利に活用できます。

吉積情報では、AppSheet の活用例を展開しています。AppSheet を使って自社に役立つアプリを開発してみてください。

AppSheet についてもっと知りたい、自社に適した活用法を知りたい、という方は
AppSheet のエキスパートが在籍している吉積情報までお気軽にお問い合わせください。

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