森田 嶺

Google Workspace ユーザー必見!複数LLMを使いこなす生成AI活用術

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私は Gemini for Google Workspace の超ヘビーユーザーです。プライベート用途では、GPT-4oを多用することが多いですが、ビジネス上での活用は Gemini for Google Workspace 一択です。
というのは、 Gemini for Google Workspace は「企業データを学習しない、レビューしない」ことがプライバシーポリシーで謳われており、ビジネスで利用する上で最も信頼性が高いからです。

Gemini for Google Workspace とは?:企業に Gemini for Google Workspace を推したい3つの理由

ただ、 Gemini Pro の性能には満足してはいるものの、 GPT-4o や Claude 3 Opus といった精度の高いLLMも利用したいと思うときが多々あります。そんなとき、 Google Workspace ユーザーが Gemini 以外の生成AIを活用することができるサービスが存在します。
それが吉積情報がサービス提供を開始した WorkAIzer (ワークアイザー) というサービスです。

今回は Google Workspace ユーザーのために開発された生成AIチャットツール「 WorkAIzer 」をご紹介します。

WorkAIzer はどのようなサービス?

WorkAIzer(ワークアイザー) は、「使いやすさ」「セキュリティ」に特化したAIチャットツールです。企業が生成AIを導入する上で抱える課題を解決するために開発されたサービスになります。2023年、全社的に生成AIを活用するプロジェクトを推進した時に、そのプロセスでボトルネックになったのが「ユーザーのリテラシー格差」でした。このリテラシー格差を埋めることこそ、企業が生成AIの活用を進める上で重要なファクターになると考え、「使いやすさ」を徹底的に追求するサービスの開発がスタートしました。これが WorkAIzer の開発がスタートしたキッカケになります。

https://workaizer.jp/

Google Workspace の認証基盤上で動作

WorkAIzer は、 Google Workspace ユーザー向けに開発されたサービスであるため、認証は Google Workspace ドメインのユーザーであることが前提になります。 WorkAIzer を契約する顧客は、 Google Workspace の認証機能(多要素認証)やサードパーティのSSOも活用することが可能です。

ユーザーが簡単にプロンプトを送信できる機能を提供

WorkAIzer には「クイックプロンプト」という機能が備わっています。クイックプロンプトはユーザーが簡易に優れたアウトプットを生成できるように設計されたプロンプト作成補助機能です。この機能は様々なユースケースを想定して実装されており、近い将来、ユーザー自身が作成し、他のメンバーに共有できる仕組みも構築する予定です。ユーザー自身がノウハウを蓄積・共有し、チーム全体で生産性を上げるプラットフォームを目指しています。

機密情報を保護するための機能をサポート

WorkAIzer にはユーザーが送信するプロンプト情報に含まれる機密情報をブロックする機能が備わっています。人名、生年月日、クレジットカード番号、メールアドレス等、機密情報が疑われる文字列が含まれる場合、送信できないようにしたり、警告メッセージを出したり、文字列置換を行うことができます。

複数の生成AIをサポート

WorkAIzer は複数のLLMに対して、同時にプロンプトを送信することが可能です。得られた結果は以下のように、相対的に比較することができます。複数の回答の中から良いと思うものを選べるのもメリットですが、3つの回答を比較することで、ユーザー自身にハルシネーション(幻覚)の可能性を気づかせることができるのも、もう一つのメリットであると考えています。

WorkAIzer を利用することで企業が得られるメリット

WorkAIzer 一つの契約で複数の生成AIを利用可能

生成AIはコモディティ化が急速に進んでおり、国産も含めて、どんどん選択肢が増加しています。生成AIを活用したい企業としては、利用するLLMが増える度に契約するのは非常に手間がかかります。 WorkAIzer はそういった手間がかからないように、全ての契約は WorkAIzer 側で吸収するようにしています。 WorkAIzer と契約するお客様は WorkAIzer とだけ契約すれば、複数のLLMを活用できるようになります。

コスト最適化を図ることができる

ChatGPT や Gemini for Google Workspace ではユーザーの使用量を現状確認することができません。WorkAIzer では、ユーザーの利用量が全て可視化され、月にどれくらいユーザーがプロンプトを送信しているのかを管理者が確認することができます。ユーザーの活動量が可視化されるため、使用量が低いユーザーがいる場合は、教育の施策を打つことができるかもしれないですし、不必要なアカウントは解約することもできます。

社員の学習ツールとしても機能

WorkAIzer は、ユーザーの教育ツールとしても機能します。例えば、先程ご紹介した機密情報ブロック機能は、「こういう情報は送信してはいけない」という注意喚起にも繋がりますし、最終的にクイックプロンプトで生成されたプロンプトはユーザー自身も確認できるため、どのようにプロンプトを構成すれば、優れた回答が得られるのか、という知識を身につけることもできます。

WorkAIzer の費用

WorkAIzer の費用は以下の通りです。上位プランになるほど、送信できるプロンプト量と利用可能なLLMが増加します。また、プロンプト共有機能やVault機能、 Google スライド生成機能等、より生産性を上げるための機能も上位プランでは利用することができます。

workAIzer 料金表1002

※2024年10月2日時点の情報です。最新情報はこちらよりご確認ください。

WorkAIzer と Gemini for Google Workspace の違い

WorkAIzer は「使いやすさ」と「セキュリティ」に特化したAIチャットツールです。 WorkAIzer を導入することで、企業は生成AIの活用を最適化し、コスト管理を容易にしながら従業員のリテラシー向上を図ることができます。ここまでの説明で、大体の概要は理解してもらえたとは思うのですが、一方で、 Gemini for Google Workspace との違いが気になった方もいるのではないでしょうか。

Gemini for Google Workspace は Google が提供するAIアシスタントで、 Gemini アプリや Gemini が組み込まれた各ツール( Gmail 、スプレッドシート、スライド、ドキュメント、Meet 等)を利用して、ユーザーは、現在の業務の効率化を図ることができます。 WorkAIzer と Gemini for Google Workspace の違いをまとめると以下の通りになります。

   

WorkAIzer

Gemini for Google Workspace

ターゲット

 

GWS 導入企業

GWS 導入企業

大規模言語モデル

 

Gemini Pro 1.0~ / GPT 3.5~ / Claude3 Haiku~

Gemini Pro 1.5

費用
*1ライセンスあたり
*税込月額

 

¥990*~

¥2,260*~

セキュリティ

オプトアウト

 

入力情報監視

×

 

GWS 認証基盤

 

Vault

×

プロンプト

入力保護

×

 

マルチLLM対応

×

 

プロンプト複数送信

×

要件に合わせて購入をご検討ください

セキュリティ関連の機能、及び、複数のLLMに対応しているのが WorkAIzer の強みになります。また、 Gemini for Google Workspace は、ある程度プロンプトが使いこなせることが前提となっており、ユーザーのリテラシーによっては敷居が高く感じることがあります。そういったケースでは、例えば、リテラシーによって Gemini for Google Workspace と WorkAIzer のアカウントを半々で購入するのも良いかもしれません。
お客様の要件に応じて、 Gemini for Google Workspace だけの購入で十分なのか、 WorkAIzer との混合が良いのか、ご検討いただければ幸いです。

森田 嶺
森田 嶺
大学卒業後、 AWS や Google Cloud 等、主にクラウドを基盤とした新規サービス開発の経験を経て、YOSHIDUMIに入社。Google ドライブ拡張サービス「Cmosy」「共有ドライブマネージャー」等、 Google Cloud を活用した自社サービスの開発に従事。現在、 Google 等が提供する生成AIを活用したサービスを開発中。
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